山田ユークの日々綴り

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小説投稿~マッチ売りの暴挙~世界最強のマッチ男が異世界で暴れまくる~


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こんにちは。山田ユークです。

 いやあ、お久しぶりの投稿です。

 何でこれだけ期間が空いたのかって?

 んなもん、めんどかったからだよっ!!!

 まあ、小説書いてたってのもあるけれども。

 

 ということで、久しぶりの記事は、連載小説のアップですね。

 あ、ちゃんと自分で書いた奴ですよ?盗作じゃないから。

 

 ホントだよ?

 

 てなわけで。

 

◇◆◇

 

『マッチ売りの暴挙~世界最強のマッチ男が異世界で暴れまくる~』

作品URL→ncode.syosetu.com/n8999fj/

 

点火1 「マッチ売りと振り撒く災害」

 

「マッチはいらねぇかあぁぁぁぁあ!!!」


 「ぎゃぁぁぁぁあ!!!」


 「逃げろ!振り撒く災害マッチだぁぁぁあ!!!」


 見ただろうか、この惨状。


 危機迫った、いや、迫りすぎてもはやなんとも言えない形相の青年から、目から涙、鼻から鼻水、しまいにはヨダレなんて撒き散らしながら逃げているという、地獄絵図。


 一体、あの青年は誰だ。


 世の中は、彼の事をこう呼ぶ。


 振り撒く災害(マッチ)と。


 彼の為した偉業はいくつもある。


 曰く、その身に宿した力をもって数多の人々を救った。


 曰く、世界を滅ぼさんとする最悪の魔王を倒した。


 曰く、その力ゆえ、突発的行動により周りを混乱させ。

 


 曰く、またその突発的行動により、狂気の沙汰とも言えるだろう、何故か災害マッチを振り撒いている、と。


 つまり最強の力を持ったキチガイである。


 まあ、俺なんだが。


 「よし、マッチは!」


 「死ねぇぇぇぇえええ!!!」


 「うおっと」


 いきなり少女が飛び蹴りをかましてきた。


 まったく、せっかくマッチを皆に配ろうとしているのに。


 「ちっ」


 ぬ、何故舌打ち。まさか本気でやったんじゃないだろうな。


 「よう、どうしたアリス」


 「何で受け止めてんのよ」


 「いやあ、軽い飛び蹴りだろ?コミュニケーションレベルの。そりゃ邪神レベルだったら受け止めれないかもしれないけど」


 「邪神レベルって……。今の、身体強化に、支援魔法、その他もろもろ込みで殺しにかかったのに……」


 「ん?何か言ったか?」


 「な・ん・で・も・ない!!!」


 とか言いつつ、また殴りかかってくるアリス。


 まったく、どんだけ俺と仲良くしたいんだか。


 「それにしても何で皆、俺を見て逃げるんだろうな」


 「あんた、それ本気で言ってる……?」


 「勿論本気だけど?」


 俺はあんなにも想いを込め、このマッチ君達を使って欲しい一心で、配ろうとしていると言うのに。


 「はあ。あんな化け物みたいな表情で追いかけられて来られたらそりゃ皆逃げるでしょうが」


 「またまたぁ。俺はこんなにニッコリ笑って皆に話しかけてるぞ?」


 その表情は、平凡な顔つきながらも、爽やかで、見る者を不快とさせない、普通の笑顔だ。


 「ったく。何でその顔でマッチを配れないんだか」


 アリスが疲れた表情でため息をつく。


 まったく、ため息をつきたいのはこっちの方だ。


 「このマッチに付与した能力は3つ。ど・ん・な・モ・ノ・で・も・点火でき、対象が消したいと思わない限り永遠につき続ける火。そして神レベルにならないと壊せない不壊能力だ」


 これは皆が快適にマッチを使えるよう、一本一本丁寧に(指パッチンで終わらせた)で作った、もはや息子と言っても過言ではない存在だ。


 「それだけ聞いたら、国宝レベルの武器がいくつも買えるのに……。なんだろう、この残念さは」


 「残念って何だ!これはな!俺の全身全力で作った、息子達だぞ!」


 「残念なのはてめぇの頭だゴラァ!!!」


 おっと、今度はアイアンクローか。


 「オラァァァァア、潰れろぉぉぉお!!!」


 「あっはっは。潰れろなんて。赤子レベルの力じゃないか。そんなに俺とじゃれたいのか、アリスは」


 「死ねぇぇぇぇええええ!!!」

 

                続く。

短編小説-「片思いの幼なじみは別の男が好きで、僕はそれを応援する係?~ごめんよ優菜ちゃん、自分の気持ちに嘘はつけないよ~」


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こんにちは。山田ユークです。

 

 今回も小説シリーズ。


 タイトルは

 

「片思いの幼なじみは別の男が好きで、僕はそれを応援する係?~ごめんよ優菜ちゃん、自分の気持ちに嘘はつけないよ~」

 

 です。

 

 ちょっと長いな(笑)

 

 じゃ、さっそく。

 

 

◇◆◇

 

 

「私ね……。真也君の事が好きなんだ!」

 


 心臓が鳴り止まない。聞こえない筈なのに、もしかしたら彼女に伝わっているのではないかと思うほど、強く。

 


 ああ、愛しき人よ。

 


 僕は――。

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 「おはよーっ!」

 


 学校へ向かっていると、体が触れあう距離まで近寄り、顔をしっかりみて挨拶をされた。

 


 「おはよう、優菜ちゃん」

 


 「うんっ!おはよう!」

 


 近い――。お陰で赤くなる顔を隠さなければいけない。

 


 幼なじみである彼女は、少し、いや、かなり僕に接する距離が近い。

 


 普通の幼なじみであればこうもいかないのだろうが、生れた頃からずっと一緒の僕達は例外だ。

 


 多分、それは僕のせいだ。

 


 いつからか、僕は彼女の事が好きだった。それもかなり小さい頃から。

 


 だから、僕が何回も彼女に世話を焼いている内、懐かれ、どんどん距離が近くなっていった。

 


 まあ、それは嬉しい事なんだけど、その反面自分の気持ちを悟らせないのに必死だ。

 


 「空くん!お願いがあるのっ!」

 


 彼女は何やらお願いがあるようで、瞬間移動したかの如く、僕の行く先に先回りし、

 


 「宿題見せて下さいっ!」

 


 「あー、昨日出た古文の宿題?いいよ。もう僕は終わらせてあるから」

 


 「やったぁ!ありがとうっ!空くん、好きだよ!」

 


 っ!!!

 


 思わぬ不意討ちに、また顔が熱くなる。

 


 「うん。どういたしまして」

 


 僕は少々早口でそう返し、そこらのいつもと変わらない景色を見る振りをする。

 


 視界の端から見える彼女はというと、宿題を見せてもらう約束を取り付けたので、かなり嬉しそうにしている。

 


 「やっぱり空君は優しいよねぇ。将来いいお嫁さんになりそう」

 


 「えぇ、そこはいいお婿さんじゃないの?」

 


 「お嫁さんだよっ!だって、こんな私でも面倒見てくれるんだもの。ぜーったいお嫁さん!」

 


 「ははは……」

 


 「そんな空君なら、そのうちいいお婿さんが現れるよ!」

 


 はあ、お嫁さん、か。まったく彼女は。

 


 僕は小さくため息をつく。

 


 君のお嫁さんに――、なんて言葉は吐き出せなかったが。

 


 「あ、そうだ!空君に伝えたい事があったの!」

 


 「伝えたい事?」

 


 「そう!でも、それは大事な話だから、ここでは話せないの。だから、今日私の家に来て?」

 


 「うん、分かった」

 


 ここでは話せない事か。一体なんだろう。

 


 もしかして――。

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 そして放課後。

 

 

 

 「私ね……。真也君の事が好きなんだ!」

 

 

 

 心臓が鳴り止まない。聞こえない筈なのに、もしかしたら彼女に伝わっているのではないかと思うほど、強く。

 


 「そう、なんだ」

 


 苦しい。もう今にも泣きたい気分だ。

 


 だが、悟られる訳にもいかない。

 


 「やっぱり、空君には伝えるべきだと思って!だって、空君は私の一番の友達だもの!」

 


 っ!!!

 


 友達か。

 


 君の隣、一番は僕だって思ってた。現に、一番の友達だなんて言われて凄く嬉しい。

 


 けど、どうして。一番欲しい、大切な、その場所が僕じゃないんだ。

 


 心の中が、滅茶苦茶に荒らされて、それが顔に出ていたのか、

 


 「空君?大丈夫?」

 


 ああ駄目だ。青野空よ。お前は西川優菜の事が好きなんだろう。

 


 であれば、彼女を悲しませる事だけは――。

 


 「全然大丈夫だよ。それより、僕に話すってことは、真也君と付き合う手伝いをして欲しいとか?」

 


 「うん。そうなの。駄目?」

 


 嫌だ。嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。

 


 君の隣を、別の男が歩いている所なんて、見たくない。

 


 ましてや、その為の手伝いなんか!

 


 「……いいよ!いいに決まってる!大切な優菜ちゃんに好きな人が出来たんだ!絶対くっつけて見せるよっ!」

 


 ああ。なんと残酷なのか。

 


 どれだけ心の中で思っていても、言えない。

 


 裏腹に出てきたのは、了承の言葉。

 


 きちんと自分の気持ちを伝えられない事が、恨めしい。

 


 「やったぁ!じゃあ、よろしくお願いします!」

 


 だけれど。

 


 ああ、愛しき人よ。

 


 僕は、君の幸せの為ならば――。

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 彼女の好きな人、真也君とは。

 


 学校で一、二を争う程のイケメンで、文武両道の、まあ正直滅茶苦茶モテている。

 


 そんな彼に彼女が惚れたのは、納得せざるを得ない。僕みたいなちょっと頭がよくて、それなりにしか運動も出来ず、顔も普通な奴と比べれば。

 


 滅茶苦茶嫌だけど、僕はあの瞬間決めたんだ。

 


 彼女の幸せの為ならば、なんだってすると。

 


 たとえ、自分を犠牲にしてでも。

 


 今は、その為に彼女が頑張っている最中だ。

 


 あれからコツコツとアピールをし、中々に仲も良くなってきたと感じた所で、デートのお誘いを、という訳だ。

 


 おっと。家の呼び鈴が鳴る。

 


 うちの呼び鈴を鳴らすのなんて、基本的に一人しかいない。

 


 「いらっしゃい」

 


 「空くーんっ!やったよぉ!!!」

 


 ドアを開けると、いきなり彼女が抱きついてきた。

 


 幸い、お腹にしがみつくよう抱きついているから、僕の顔色を悟られる事はない。

 


 「良かったね。デートの約束が取り付けられて」

 


 「うんっ!ああ、どうしよう。デートの時はどんな服装で。というか何話したらいいんだろう。んーっ、緊張するっ!けど楽しみ!」

 


 「あはは。じゃあ緊張しないように、今から作戦でも練ろうか」

 


 「そうだね!空君、頼りにしてます!」

 


 そう言った彼女は、もう我が家同然の僕の家の中に入り、部屋へと向かって行く。

 


 その後ろで後ろ姿を見つめる僕は。

 


 もうすぐで、こうやってお互いの家を行来する事も無くなるんだなと、あまりの苦しさと、悲しみで埋め尽くされていた。

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 デート当日。

 


 ちゃんと出来るか見守っていて、と言われたので、僕はバレないよう後をつけている。

 


 ちゃんと出来るか、というのはデート中の振る舞いでもある。

 


 が、主なのは彼女が真也君に、想いを伝えられるか。

 


 つまり、告白だ。

 


 僕は、彼女がデートの約束を取り付けた日の夜、一人で泣いた。

 


 好きな人がいると言われた時もそうだが、もうすぐ、彼女が他の男のものになるかもしれないと思うと、渦巻く感情が溢れだしてしまった。

 


 だがもう大丈夫。

 


 もう、その日に覚悟は決めた。

 


 彼女が晴れて付き合う、となった時には笑顔でおめでとうって言ってやるんだと。

 


 そうして、どんどん時間は過ぎ。

 


 デートの最終地点である場所へとやってきた。

 


 「ふーっ、楽しかったね!」

 


 「そうだなー!」

 


 僕は二人の会話がギリギリ聞こえる距離に隠れ、見守る。もちろん、この場で告白が成功したときは、無粋な事はせず、家に帰り、また後日おめでとうというつもりだ。

 


 「それでね、私、真也君に伝えたいことがあるんだ」

 


 きた!告白するつもりだ。

 


 事前にリサーチ、そしてデート中の真也君の反応を見る限り、この告白は成功するだろう。

 


 しかし、その瞬間。僕に、今までの彼女との思い出が沢山浮かびだす。

 


 二人で、一杯遊んで、泣いて、笑って。

 


 小さい頃、二人で遊びにいって迷子になり、親から泣きながら叱られて、泣いた事。

 


 色んな所にいって、二人で感動した事。

 


 それから、もう彼女は覚えていないだろうけど、将来、結婚すると誓い合ったこと。

 

 

 

 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!絶対に!彼女の隣には僕が!!!

 


 沢山の思い出が、今まで閉じ込めていた僕の本当の気持ちを解放させた。

 


 待って!待てよ!待ってくれ!!!

 


 「私ね、真也君の事が……」

 


 「待ったぁぁぁああああ!!!」

 


 僕は声を張り上げながら物陰を飛び出し、こちらを向いた彼女の前へと立つ。

 


 ごめん。優菜ちゃん。

 


 愛する人の幸せの為ならば、なんて、やっぱり嘘だ。

 

◇◆◇

 

後書き

 

 読んで頂きありがとうございました。

 


 この小説のテーマは「自分の本当の気持ち」でした。


 皆さんは、こんな場面でどのような選択をしますか?


 どんな選択をしても、人生は一度きり。

 

 自分の本当の気持ちを大事にして、日々過ごしていってほしいと思います。

 

 では。

                  end.

 

 

~他の作品はこちら~

・「別れた彼女を想う俺だが、現実はそう甘くない」https://ncode.syosetu.com/n6631fi/

短編小説―「別れた彼女を想う俺だが、現実はそう甘くない」ブログで小説公開します~


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こんにちは。山田ユークです。

 

 いきなりなんですが、実は、小説が好きで書いてまして。

 

 まあ、ド素人で全然、もう鼻で笑われるレベルですが(笑)

 

 今後、なろう小説の方で投稿もしようと思ってます。

 

 そこで思ったのです。

 

 ブログの方でも投稿すればより多くの人から読まれるのではないかと。

 

 ってことで、こちらでも主に短編小説を投稿していきますのでよろしくお願いします。

 

 では、早速。

 ◇◆◇

タイトル

◆山田ユーク作

「別れた彼女を想う俺だが、現実はそう甘くない」

 

◇◆◇

 

 片手に持った暖かい缶コーヒーを飲み、俺は深く息を吐く。今は2月中旬。俺の認識では、一年で最も寒い季節なので、出た吐息は白い。

 「はあ……」

 また息を吐く。が、これは缶コーヒー、なんてちょっと背伸びした飲み物を飲んだ後のおっさん染みた、息を吐いたようなものではない。

 「ゆき……」

 ズルズル、と鼻水を吸うと、少しずつ降り出してきた真っ白い雪が目に写る。

 そういえば昼間の天気予報でやっていた。丁度この時間帯からかなりの雪が降るはずだ。

 俺は風邪をひかない内にと、五分も歩けば着くであろう自宅へと歩を進めた。

◇◆◇

 去年の今頃、高校一年生だった俺には彼女がいた。そいつは小さな頃からの幼なじみで、西川 雪という。

 丁度小学校三年の頃だったか、授業で名前の由来を発表しよう、なんてものがあった。

 そこで初めて雪の名前の由来を聞いたんだが。

 その日は、年一番と言えるレベルの豪雪で、そんな日に生れたてものだから、豪雪にも勝つような元気な体、そして雪のように真っ白な心であって欲しいという思いを込めたらしい。

 なんて、昔の事を思い出しつつ。

 またため息が漏れる。

 俺は去年の今から一週間後、彼女の誕生日に、彼女から別れを告げられた。

 あれは何でだっけか。今でもよく分からない。

 唐突にそれを突きつけられた俺は、どうしようもなく心臓が激しく鳴り出した。急速に包まれる不安感。俺はどうしてと、顔を歪ませながらも問う。

 しかし返ってきたのは、少し16歳にしては淡白だったが、それでも彼女に対してだけは誰にも負けないという程注いでいた愛情、それに気付かず、本当に好かれているのか分からないという言葉。

 そして、続けて口から出るのは、私が悪い、の一点張り。

 好きな人が出来たんであろうか、と最初に思ったのだが、もしそれが本当であるならば、と想像するだけでどうしようもなく怖くて。ついにそこには触れず。

 結局。それが彼女の為になるのならば、と双方泣きわめいて別れ話は終了となった。

 それから1ヶ月経ったか、経っていないか、そこは定かではないが、どうやら彼女、いや、雪には新しい彼氏が出来たらしい。

 それを知った俺は、家に帰り着くと泣いた。それも盛大に。

 やっぱりかと思った。

 思えばその可能性が一番高かった。

 何故なら雪は、ビッチ、と呼ばれる程ではないにしろ、二桁届くか届かないか、くらいは過去現在を通していたのだから。

 昔はそんな感じじゃなかったんだけどな。恋愛のれの字も知らないようなアホの子で、天真爛漫、元気溌剌、といったような女の子でクラスの人気者。

 弟同士が仲良く、その関係で俺らはよく遊んだりもしていたし、学校でも当然仲が良かった。まあでも、小学生だったその頃は、クラスの別な、運動神経抜群の男の子と付き合ってしまったんだけれども。

 それに後から気付いた俺は驚き、悲しんだ。

 大好きだった雪が既に他人のモノになっており、勝手に自分が雪の隣にいると思っていたが、それがぶち壊されたのだから。

 それから雪は何人か彼氏を作ったらしいが、それでも雪を諦めなかった俺は、中3の冬、ようやく雪を自分のモノにすることが出来た。

 やっと雪を手にした時は、本当に夢じゃないのかと疑ったものだが、人生の絶頂だったとも言えるその瞬間は、すぐに下り坂へと変化していく。

 別れた理由は、俺がその頃思春期というのもあり、まあ雪とは今まで普通に話していたんだし大丈夫かと思ったのだが、どうやら付き合うとなると違ったらしい。

 極度に緊張した俺は、ろくに雪の顔も見ることが出来ず、呆れられ、本当に好きなのかと疑われ、別れを告げられた。

 最初は絶望にまみれ、食を取ることもままならないようなザマだった。

 しかしその原因となったのは俺。ろくに大好きな雪の顔も見れず、話せなかったのが悪い。

 反省した俺は、更に魅力的になって雪の彼氏の座に返り咲く為に、付き合っていた頃の悪い点を反省、そして自分自身をスキルアップさせた。

 そしてやっと、別れてから一年後、見事雪の彼氏になったのだった。

 まあ、雪はその間彼氏を何人か作っていたらしいけれども。

 構わなかった。別に、幾度か雪が彼氏と遊んだのを見たことがあるが、男友達と俺を交えて遊んだこともあるし、その延長線上。付き合っている時は、今は自分の彼女であるから、そんな事は関係ないと思っていたから。

 と、こんな感じで、二回も別れ、最後の別れから一年程経った今でも、あの頃を思い出す。

 いい加減女々しいぞ、俺。とは思っていつつも、それを止められず、結局、色々と考えないよう、教師から出された宿題を適当にこなし、そろそろ遅い時間なので、明日の為にと寝た。

 ◇◆◇

 一週間後。丁度雪の誕生日で、別れたあの日だ。

 俺は見てしまったのだ。

 やはり、悲しみ、後悔といった感情とともに根強く記憶に残っている今日は、俺の心を揺さぶり、気を紛らわせるために、夕方から街へと出ていた。

 俺はやけ買い、とばかりに貯めてあったバイト代や、正月に貰ったお年玉で色々と買い物をしていた。

 向かったのは街で一番大きなショッピングモールで、その規模のお陰か、欲しい物はほぼあったし、当初予定していないものも買う事が出来た。

 まあ、その間も何処か悲しみを感じ、目一杯楽しむ、という事は出来なかったのだが。

 その後、何を思ったのか俺は、彼女との思い出の地へと向かった。

 思い出の地、とは言っても、大したエピソードがあるわけでもない。ただここが、この街のデートコースの最終地点で、ショッピングモールの帰りに、ここに立ち寄り、いい感じの雰囲気になる、と街のカップルを見習い、俺もデートで実践した、というだけだ。

 結果は、せっかくいい雰囲気になったのに、途中で俺がチキンっぷりを発揮し、台無しにしたのだが。

 まあそんな訳で、帰り道の途中でもあるし、重い荷物もあるしで、休憩がてらという建前を元に俺はそこへと向かった。

 色々渦巻く感情。また考えてしまって、その度に自分を攻めるのだが、そうしているとようやく着いたようだ。

 しかしよく見れば、少し離れたベンチでカップルがいちゃついている。

 使おうと思っていたベンチが使えない以上、建前上、ここに居座る事も出来ず、俺はそのカップル立ちを出来るだけみず、またもや心で女々しさを発揮しつつも通り過ぎようとした。

 が、やはり多少なりともそのカップルを意識しているのもあってか、チラッと、ガン見はしないが視界を向けると。

 「っつ!!!!!」

 キスをしていた。

 それも、ただの、見ず知らずの人ではなく、彼女が。

 俺が愛していた、大好きだった雪が。

 気を保たないと、モノが出そうだ。それほどに衝撃的で、耐えられない。

 幸いにも、両者目を瞑っていて、俺を見ているということはない。

 俺は足早にそこを立ち去り、少し離れた路地で、物影に隠れて、塞き止めていたモノを吐き出した。

 「おえっ、ぐふっ、うっ、うっ」

 もしこれが人目につく時間帯だったのならば、目から涙を流し、鼻や口からも人様にあまり見せられるモノではない姿の俺を気にしただろう。

 しかし、もう次の日も近くなった事もあってか、気にするほどの余裕もないし考えられないのだが、周りを気にする事なく俺は色々と吐き出した。

 しばらくすると、疲れきった俺はとりあえず近くの公園へ行く。そして不快感を伴う胃液はうがいをして取り除き、落ち着くために缶コーヒーを飲む。

 「はあ……」

 どちらとも取れる息を俺はつく。

 が、普段は落ち着くから飲んでいるそれは、今回ばかりは役に立たない。

 さっきの出来事は、一生モノのトラウマだろう。

 どこかで、頑張ればまた雪の隣に、なんて幻想が打ち砕かれた。

 初めてこの目で、雪が誰かと口付けを交わす所を見たのだ。

 あの美しい、艶のある唇に。知らない男が。

 思い出すとまた吐き気が。

 襲いかかる先程の光景に、グルグルと視界が。

 そんな俺は近づく二つの足音に気付かなかったのか。

 「あれ?春君?」

 「っつ!!!」

 忘れる訳のない、愛しき人の声。先程も目にした雪の姿を、声が耳に届いた瞬間、バッと顔を上げ、捉える。

 「こんな所で、どうしたの?」

 そういう雪は、先程キスをしていた彼氏であろう男と、腕を組んでいる。

 何故、ここに。いや、雪は俺の近所だから。

 一瞬疑問に思ったが、すぐあの光景が目に浮かび、動悸が激しくなった俺は、

 「あっ!春君っ!」

 グラグラ揺れる視界のせいでつまづきながら、最愛の人、雪からーー

 

 ーー逃げた。

 

◇◆◇

 

 これでこの作品は完結です。

 

 どうだったでしょうか。

 

 この小説は、現実はそう甘くない、というのをテーマに書かせて貰いました。

 

 三千文字という短さ、そしてクオリティから、それが伝わっているかはわかませんが。

 

 まあ、こんな感じで投稿していきますので、次回をお楽しみに。

 

                 end.

 

自分の未来予想図を描きたい!が、まだまだ時間がかかりそう!

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こんにちは。山田ユークです。

 今日は!

#今週のお題

私の未来予想図

 について書いていこうかなと。

 

◇◆◇

 

 やー、皆様は自分の未来をどのように想像しているのしているのだろうか?

 富?名声?力?それともごく普通な幸せな生活とか?

 

 いずれにせよ、自分で設定したゴールに、多少寄り道はしつつも向かって行ってる人も多くいることだろう。

 

 そこで、俺はどうだ?と考えてみた。

 

◇◆◇

 

 中学生とかだと、大半は「〇〇歳までに結婚して~、子供は何人。仕事は憧れの〇〇に就いているかな~」なんて、かなりふんわりとした考えを持っていらっしゃることであろう。

 

 だが、これが高校三年生となると、そう浮わついていられない。

 

イムリミットがあと一年しかないんだ!!!

 

 あと一年しかないんだぞ?

 

 結婚?そもそも彼女いねえ。

 

 子供?そもそも彼女いねえ。

 

 仕事?そもそもやりたい職業すら決まってねえ。

 

ヤバイじゃん!!!

 

 彼女を作る為にはそれ相応の努力が必要だ。好きな進路に進むにも学力がいる。ましてやそれが決まってないなんて。

 

圧倒的時間不足である。

 

 自分を磨くための時間が足りない。覚悟もない。現状を打開したいが行動はしない。 全てが足りないんだ……。

 

◇◆◇

 

というわけで。

 

未来予想図を描くには、まだまだ時間がかかりそうだ。

                                                 end.

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早起きは三文の徳は本当だった!?


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こんにちは。山田ユークです。

 

 さて皆様。「早起きは三文の徳」という言葉を聞いたことはないだろうか。

 

 これは、朝早く起きれば、健康にも良いし、それだけ仕事や勉強がはかどったりするので得をするということ、らしい。

 

 僕はこれまでこの言葉を信じていなかった。

 

 それは何故か。

 

 そりゃ勿論、

 

 ギリギリまで寝ている方がよっぽどいいと思っていたから!!!

 

 早起き?んなもん知らねえ。

遅寝、遅起き、ご飯食べない!

 

 それが僕の生活習慣であった。

 

 実に不健康である。

 

 だが最近、早寝早起き朝ごはん、健康的に1日をスタートさせていた。

 

◇その結果

 

早起きは三文の徳、というのは本当だったという事が判明した。

 

 朝早く起きると、体を動かして目を覚まそうと階段走り。運動後はお腹が空くので、ご飯に味噌汁やおかずを食べる。その頃には目もしっかりと覚め、バイトが始まるまでこうやってブログを書いたり、ゲームをしたり。

 

滅茶苦茶時間を有効に使ってるじゃん!!!

 

 以前の睡眠時間は十時間程。しかし今は六時間。つまり四時間も僕は余裕を持ち、好きな事を出来ているのだ。

 

 素晴らしい。これも早起きをしているお陰だ。

 

 ということで皆様も、早寝早起き朝ごはんをやってみてはどうだろうか。

 

                   end. 

バレンタイン!義理チョコなんていらねえ!~失恋男の義理チョコ撤廃運動~


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今週のお題「わたしとバレンタインデー」

 

こんにちは。山田ユークです。

 

 えー、今回は皆様にお伝えしたい事があってこの記事を上げました。

 

 記事を書く際、非常に苦しい思いをしました。

 

 でも、それくらいの覚悟を持って僕がこの場に臨んでいるとご理解頂けたらと思います。

 

 では、そろそろ。

 

バレンタインデーの義理チョコなんて消えてしまえぇぇぇえええ!!!

 

 ふう、ふう、はあ。

 

◇いやいや、何でいきなり?

 

 これには理由があるのです。

 

 あれは、小6のバレンタインデーでの出来事でした。

 

 あの頃、僕には好きな女の子がいました。

彼女は女の子でしたが活発で、クラスのムードメーカーと言っても過言ではない程人気者でした。

当時は僕とその子、他二人を合わせた四人組の男女二名ずつで遊んでいる事がほとんどで、当然幼い僕はうち一人の、明るい彼女へと好意を抱いていました。

 僕は彼女に三年間も片思いをしていて、今年はチョコ貰えるかななんて淡い期待を胸に、ソワソワしながらもバレンタインデー(前後あり)を迎えました。

 

◇そして、悲劇は起こる

 

 ああ、思い出したくない。

 

 ここでいつも遊んでいた四人の紹介をしておきます。

 

 一人目。僕の好きなひと。活発で優しい、クラスのムードメーカー。

 

 二人目。小学校時代の親友。運動能力抜群で、顔も良く、優しいので当時モテていた。

 

 三人目。女子で顔はあまり良くないが、代わりに性格は良く、面白すぎる。

 

 最後、僕。勉強は一応学年一位。運動能力は親友君と同じ部活で真ん中よりちょい上くらい。顔は普通。

 

 うん。明らかに親友君より格下です(笑)

 

 でも、その時はそんな事考えてなかった。そして、気付かなかったのです。

 

 バレンタインでチョコを好きな子から貰い、狂喜乱舞だった僕。流石に告白をしよう、とかは思いませんでしたが。

 

 その後、見たのです。

 

好きな子が親友に、自分より明らかにグレードの高い本命チョコをあげていた所を。

 

 うわぁぁぁあああ!!!

 

 死にたい。というか死にました。

 

 辛い。辛すぎます。

 

 だって、まだ小学生ですよ?好きな子にバレンタインデーでチョコを渡されたんですよ?どれだけ嬉しかったことか。

 

 で、その後に見た事実、そして絶望。

 

 もうあの時はへこみました。家に帰って泣きました。

 

 そんな小6の辛い思い出を振り返り、思ったのです。

 

ああ、義理チョコという概念を無くせば、もうぬか喜びをすることはないと。

 

 ということで!

 

無くそうぜ義理チョコ!(泣)

 

全世界の悲しみに苛まれた友よ!諦めるな!今こそ立ち上がる時だぁぁぁあああ!!!

 

                 end.

バレンタインデーの悲しみを回避する方法10選!これさえやれば君は大丈夫!?


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今週のお題「わたしとバレンタインデー」

 

こんにちは。山田ユークです。

 

 さあさあ、やってまいりましたこの時期が。

 

 バレンタインの時期がっ!!!

 

 いいなあいいなあ、貰える奴らはいいなあ……。

 

 僕なんて……(泣)

 

 普段女性と関り合いのない僕にとって、バレンタインという行事は無縁そのもの。

 しいて言うなれば、バレンタインという大きな関門を、いかに悟られず、穏便に通り過ぎるか。

 

 どうせ貰える数なんて0なんだから、せめてダメージも0で終えたいところ。

 

 そんな、僕と同じ考えをしている同士へと、バレンタインデーを難なく回避する秘伝の方法を教えようではないか。

 

 バレンタインチョコが貰えなくても惨めじゃない、そう思えるように。

 

◇◆◇

 

 その1

 

 学校休む。

 

 ぶっちゃけこれ最強。だって、休みなんだもん。貰えないのはしょうがない。だって、

休みなんだもの(泣)

 

 その2

 

 今の内から片っぱしに土下座して回る。

 

 その覚悟さえあれば、きっと女神のような優しさをもった女子生徒から、義理チョコを貰えることだろう(泣)

 

 その3

 

 賄賂。

 なに、簡単な話じゃないか。

世の女なんて金さ。金さえ、金さえ渡せば、代わりにチョコをくれ、体裁だけは保てるはずさ(泣)

 

 その4

 

 むしろこんな雌豚共のチョコなど、こちらからお断りだ、と胸を張って言う

 

 まあ、ボコられそうだけど、なんとかなるさ(泣)

 

 その5

 

 自分で買って来る

 

 「朝歩いていたら、知らない子に貰ったよ」とでも言えばいいさ。きっと、大丈夫だ。バレない限りは(泣)

 

 その6

 

 盗む

 

 さあ、思いきって盗んでみよう(犯罪です)クラスのマドンナ!隣の席のあの子!そして好きなあの子!

そして、「はーっはっはっはぁっ!俺は○○ちゃんからチョコを貰ったんだぞ」と宣言するんだ。運が良く、盗まれた子が何も言わなかったらいいんだ。けど、言われたら……。

 

 その7

 

 盗む(パート2)

 

 さあ!いっそ、皆のチョコを奪えばいい。そうしたら皆がチョコを貰えず平和になる。そして、悲しみにまみれた男子達にこう言うんだ。「チョコパーティーしようぜ」と。君はきっと、チョコを皆に配った神として崇め奉られることだろう。バレなければ。

 

 その8

 

 俺は男が好きだから、チョコはいらねえ、とカミングアウトする

 

 君は男が好きだもんね。何もおかしいことではないよ。むしろ、好きな男子にチョコをあげるといい。

 

 その9

 

 チョコレート工場の破壊

 

 いっそチョコレートを作っている工場を破壊してしまえばいいんだ。そうすれば、彼女がいない今年は、バレンタインの悲しみから逃れる事が出来る。

 

 その10

 

 地球の破壊

 

 そうだ!地球を破壊してしまえ!地球が悪いんだ!バレンタインなんてものを作ってしまう原因になった地球が!彼女が出来ない俺が悪い訳ではない!よって!地球を破壊する。

 

◇◆◇

 

 いかがだっただろうか。多分、いずれかの方法を試せば結果は出る筈だ。

 

 しかし実践するには、多大な労力と犠牲を伴う。無論ダメージ0の可能性もあるが。

 

 初っ端にダメージ0で過ごしたい、とか言ってたけれども、正直難しい話で、やっぱ人生ダメージを負いながら生きていくものだ(おいおい)

 

 逆にダメージを負わないものは、よっぽど能力があるか、ただの阿呆、馬鹿のどちらかだろう。

 

 でもまあ、バレンタインの苦しみに比べたらなんとかなるよね?

 

 ってことで同士よっ!

 この、いずれかの方法を元に、バレンタインの悲しみから逃れるのだっ!!!(強引すぎ)